吉田医療新聞:気温感受性高血圧〜季節による血圧変動に要注意!〜

今年もいよいよ残りわずかとなりました。今回は、朝晩になるとめっきり寒く感じるこの季節から始まる「気温感受性高血圧」についてお話します。
 寒くなると夏場に比べ血圧が上がったと感じませんか?まさにその通りで秋から冬にかけて寒くなると血圧は上がる傾向にあり、これを「気温感受性高血圧」といいます。寒くなると体温を維持しようと血管が収縮することに加えて、冬場の運動不足や塩分の過剰摂取によって血圧が上がるのです。
 この「気温感受性高血圧」は急性心筋梗塞や急性大動脈解離、さらには脳卒中といった大事故につながりやすいため対処が必要です。まず大事なのは室内の寒暖差をできるだけなくすことです。脱衣所など、寒い場所は暖房器具を置き、特に浴室は入浴前に暖めておきましょう。また夜間のお手洗や早朝に新聞を取る際には上着をはおってください。
 最後になりましたが、先日寝屋川アルカスホールで開催の「第3回HNKハートの会」に多数参加いただきましたこと、感謝申し上げます。来年も勤労感謝の日に心臓病にフォーカスした話題で第4回目を開催しますのでご期待ください。

毅峰会 吉田病院(枚方市北中振3-8-14)
TEL 072-833-1831
循環器内科部長 木戸 淳道

京都府立医大医学部卒業
日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医・施設代表医

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