吉田医療新聞:心不全の初期サイン を見逃すな!早期発見・早期治療のために

この前、年が明けたと思ったらもう節分の季節です。
まさに光陰矢のごとしですね。
今回は「心不全」を早期発見するためのポイントについてお話します。皆さんは、階段を昇ったり、少し歩いただけで「ぜぃぜぃ」「はぁはぁ」とするようなことはありませんか?
このような「息切れ」を年のせいだと簡単に片付けてはいけません。「心不全」の初期症状の可能性があります。少し前までは普通にできていたのに、軽い労作で「息切れ」がして、急に体力が落ちたと感じる時、心臓にトラブルが出ている場合があるのです。
また「むくみ」にも注意しましょう。心臓が悪くなると血液の循環も悪くなり、体全体に水分がたまりやすくなるからです。特に下肢がむくみやすく、指で押さえつけると凹んだままで圧痕が残るのが特徴です。
そのほか初期症状として、「疲れやすい」「咳が出る」「食欲がない」など一見、心臓の症状と思えないものもあるので要注意です。
高血圧や糖尿病、高脂血症、肥満などの生活習慣病の方、喫煙や塩分の過剰摂取をしている方は、無症状でも「心不全予備軍」ですので、「心不全」の初期症状に特に注意してください。

毅峰会 吉田病院(枚方市北中振3-8-14)
TEL 072-833-1831
循環器内科部長 木戸 淳道

京都府立医大医学部卒業
日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医・施設代表医

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です