吉田医療新聞:心不全と上手に付き合うコツ ―心不全ダイアリーをつけましょう―

2020年も残すところわずかとなりました。今年はまさに新型コロナウイルスに翻弄された1年でした。さらにここにきて第3波による感染が急速に拡大していますので、年末年始になりますが節度ある行動を心がけましょう。
さて今回は、寒くなるこの季節に気を付けてほしい「心不全を悪化させないための生活管理」についてお話します。
心不全が悪化する原因は(1)塩分の過剰摂取(2)風邪などの感染(3)過労や運動不足(4)喫煙や飲酒(5)薬の飲み忘れと言われています。そのためには漬物や汁物は控え、レモンやお酢を生かした料理をとること、外出時はマスクを着け帰宅時に手洗い・うがいを敢行すること、適度な有酸素運動を週に4・5日行うこと、禁煙・節酒を心がけること、処方されたお薬を指示通り飲むことが大切です。
また悪化を見逃さないために毎日の体調チェックが必要です。服薬のチェック、体重、血圧・脈拍測定、浮腫み・息切れ・疲れやすさ・食欲の確認などを毎日行い、心不全ダイアリー(主治医にもらいましょう)に記載してください。その心不全ダイアリーを受診時に持参いただくことで主治医は状態を把握でき、適切なサポートが可能になります。

毅峰会 吉田病院(枚方市北中振3-8-14)
TEL 072-833-1831
循環器内科部長 木戸 淳道

京都府立医大医学部卒業
日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医・施設代表医

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です