こどもの心理を知ろう:悪夢(2)

「悪夢を見ると目覚めは最悪。その悪夢で一日が憂鬱感でいっぱい」と思う人がいます。しかし、悪夢を見たせいで一日が楽しく過ごせないなどはナンセンスの極みなのです。悪夢であれ、楽しい夢であれ、夢を見ることで心の疲れを取ってくれているのです。これらのストレスをうまく発散できれば良いのですが、発散できない場合には無意識に抑圧されていきます。

さて、このような状態が続くと、心が病んできます。どこかでゴミは出さなければいけないのです。そのゴミ出し作業が「悪夢」であるという理屈です。前号のホメオスタシス(健康な状態に戻そうという働き)が心を守ってくれているのです。なので子どもが悪夢を見て不安や恐怖を親に伝えた場合には、「良かったね。その夢があんたの心の中にあるゴミを出してくれたのよ」と伝えてあげてください。 例えば誰かに追われる夢はコロナという未知のウイルスに恐怖を覚えていたり、また学生かばんを無くす夢などは受験に対する不安を感じているのかも知れないのです。

夢は無意識からのメ ッセージなのです。なので悪夢に振り回されないように気を付けてください。

………………………
元暴走族から更生、教師を経てカウンセラーに転身。現在、カウンセリン
グ、並びに各地での講演活動を実践。テレビ、ラジオなどにも出演。
★「関西カウンセラーズ研究会」を主宰。勉強会を開いています。見学・体験お気軽に。お問合せは伊藤または相坂(左)まで
TEL 856・6057(伊藤)
TEL080・8945・1517

こころの教育Q&A こどもの心理を知ろう

関西カウンセラーズ研究会
心理分析室 深田昭一(上級教育カウンセラー)
元暴走族から更生、教師を経てカウンセラーに転身。現在、カウンセリング、並びに各地での講演活動を実践。テレビ、ラジオなどにも出演。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です