急性虫垂炎について 平成18年9月15日号

 急性虫垂炎は、俗に〝盲腸〟とも言われ、急に腹痛を来たす病気の中では比較的ありふれた病気ですが、治療が遅れると容易に重症化しやすいので注意が必要です。虫垂は盲腸にぶら下がった太く短いミミズのような部分で、右下腹部に位置します。ちょうど喉にある扁桃腺に似てリンパ腺が多く、いろいろな刺激で炎症を起こしやすいのです。軽い炎症であれば抗菌剤で抑える(散らす)事ができますが、ある時期を過ぎると薬では炎症が治まらず、手術治療が必要になります。
 典型的な症状としては、胃の辺りの不快な痛みで始まり、吐き気や嘔吐の後、痛みは次第に右の下腹部に移動していきます。熱が高い、歩いてもせきをしても響くなどは悪化の兆候です。そのまま放置して、痛みが腹部全体に広がるようなら腹膜炎の可能性があり、緊急の手術が必要になります。
 このような変化が一日余りの内に起こり得るので、休日や夜中でも疑わしい時は先延ばしにせずに救急外来を受診しましょう。
 ところで、最近の治療の話題としては、内視鏡下虫垂切除術です。おなかに数個所、5㎜から10㎜の小さな穴を開けて手術しますが、傷痕が小さくて目立たず、術後の痛みも少なく好評です。
 似たような症状を呈する病気が幾つかあります。大腸の憩室炎や小腸末端の炎症、婦人科の卵巣嚢腫(のうしゅ)や付属器の炎症などです。症状と経過、CTやエコーなどの画像検査で鑑別する事が可能です。

診特定医療法人 三上会 総合病院 東香里病院
枚方市東香里1-24-34 TEL072-853-0501
http://www.higashikouri-hp.com 

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