いびきと無呼吸 平成21年10月15日号

 人間は人生の3分の1を睡眠に費やしています。睡眠中に疲れた体と脳を休ませ、メンテナンスを行います。よく眠れなかった翌日は頭がボーッとして、集中力が欠けるように、良質な眠りがないとメンテナンスが不十分になり、昼間に十分な活動ができなくなります。
 平成15年に運転士の居眠りによって、新幹線が緊急停止した事故がありました。後に、この運転士が睡眠時無呼吸症候群だったことが分かりました。仕事中でも運転中でもお構いなしに急に居眠りしてしまうという、この病気の特徴的な症状が事故につながったのです。
 睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸になる病気です。繰り返して起こる無呼吸で、睡眠の質が落ち、長時間眠っていても日中に眠気を感じます。起床時の頭痛、昼間仕事中に眠くて困る、といったことはありませんか。寝ている時にいびきが大きい、息が止まる、と指摘された経験はないでしょうか。
 当院では簡易型の器械を用いて、睡眠時無呼吸症候群の診断を行っています。器械は寝る前に装着し、起床時に外します。治療は主に、マスクの装着で睡眠の質を改善します。思い当たる方は、一度お気軽にご相談ください。睡眠時無呼吸症候群の治療が、心血管疾患の予防・治療につながるとも考えられています。

診特定医療法人 三上会 総合病院 東香里病院
枚方市東香里1-24-34 TEL072-853-0501
http://www.higashikouri-hp.com 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です