脳卒中について2 平成23年10月15日号/福永 隆三先生

 脳卒中の症状についてお話しします。脳卒中は発作として、次のような症状が突然に起こります。
1.片方の手足・顔半分の麻痺・しびれ(手足のみ、顔のみの場合もあります)。
2.ロレツが回らない、言葉が出ない、他人の言うことが理解できない。
3.力はあるのに、立てない、歩けない、フラフラする。
4.片方の目が見えない、物が二つに見える、視野の半分が欠ける。
5.経験したことのない激しい頭痛がする。
 このような症状が現れた時には、脳卒中が起こったと考えて、一刻も早く、救急車で専門医のいる病院を受診してください。
 また、脳卒中の前触れとして一過性脳虚血発作(TIA)があります。これは、症状は脳卒中と全く同じですが、数分から十数分、長くても1日以内に完全に症状が消えてしまうので、放っておきがちになります。
 TIAを発症した方の約3割は近いうちに本当の脳卒中になり、さらにその2割の方(TIAの6%)は1か月以内に脳卒中を起こしています。ですから、TIAの時も放っておかずに必ず早く専門医を受診し、検査や治療を受けてください。その後の脳卒中の発生を大幅に減少させます。

星ヶ丘厚生年金病院 
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641
医学博士・部長  高橋 務先生
医学博士・副院長 福永 隆三先生
医学博士・副院長 救急部長 森川 和要先生
医学博士・脳卒中内科 吉川 健治先生
部長 本田 雄二先生
内科部長 清水 義臣先生
医長 杉浦 史郎先生

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です