心房細動の治療には、心房細動そのものをなくす治療(リズムコントロール)と、心房細動の状態はそのままで、バラバラの心拍数を安定させる治療(レートコントロール)の2つがあります。
レート治療では、心房細動では頻脈傾向になることが多いので、心拍数を低下させる薬を使いますが、脈がバラバラの状態は変わりません。心房細動の状態が続いて大丈夫かと思われるかもしれませんが、大規模研究でリズム治療もレート治療も生命予後に差はない、という結果が出ています。
とはいえ、心房細動では通常15〜30%ほど心機能は低下するといわれており、心不全が発症しやすいのも事実です。
では、なぜ生命予後に差が出なかったのでしょうか?その原因の一つとして、心房細動のリズム治療として使われる抗不整脈薬の副作用の可能性が考えられています。抗不整脈薬は心臓に強く作用するものが多く、薬のせいで心機能が低下したり別の重篤な不整脈が出現することがあります。
また、薬による心房細動のリズム治療では、服用を続けるうちに効果が悪くなり再発が増えることも報告されています。
このようなことから近年では、薬を用いない心房細動のリズム治療として、カテーテルアブレーション治療に期待が集まっています。
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循環器内科部長 鷹野 譲先生
日本循環器学会認定専門医・日本心臓病学会特別正会員(FJCC)・日本心血管インターベンション治療学会認定専門医
JCHO星ヶ丘医療センター
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

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