今回は不整脈の「カテーテルアブレーション治療」について説明します。
これは、一言でいえばカテーテルを使って不整脈を治療する治療法です。心臓病のカテーテル治療といえば虚血性心疾患のPCI治療ですが、カテーテルの先端についている風船を膨らませて血管を拡張させるPCIとは違って、アブレーション治療ではカテーテルの先端に熱エネルギーを発生させて温度を上昇させ、熱で心筋を変性させる(焼灼する)ことで治療を行います。
微細な電流が心筋を伝導することで心臓は拍動しますが、不整脈は異常な電流によって起こります。熱で心筋を焼灼することで異常な電流を遮断し、不整脈を起こらなくするのがアブレーション治療です。
アブレーション治療は、徐脈性不整脈以外ほぼすべての不整脈で可能ですが、不整脈の種類によって方法、成功率、合併症などが異なります。 最も良い適応は発作性上室性頻拍で、概ね焼灼する場所も決まっているため合併症も少なく、1回のアブレーション治療で根治も可能です。心室性期外収縮は、不整脈の発生している場所によってはカテーテルが届かず治療できない場合もあります。心房細動は左心房の中を広範囲に焼灼するため、合併症も多く再発率も高くなります。
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循環器内科部長 鷹野 譲先生
日本循環器学会認定専門医・日本心臓病学会特別正会員(FJCC)・日本心血管インターベンション治療学会認定専門医
JCHO星ヶ丘医療センター
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

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