心臓弁膜症では、障害されている弁を血液が通過する際に心雑音を生じるため、聴診によって見つかることがあります。心雑音を聴取することで、どの弁がどのように障害されているか、およその判断ができます。
 心雑音の聴取で弁膜症が疑われた場合、心臓超音波(心エコー)検査を行います。心エコー検査では前胸部の体表面から超音波をあてることで、心臓の収縮の仕方や弁の開閉などの動きを詳しく評価できるので、弁膜症の診断には必須の検査です。またドプラー法を用いることで、心臓の中や心臓から大血管に流れる血液の様子も観察でき、その血流の流速などを計測することで、弁の機能や障害の程度の評価も可能となります。さらに経食道心エコー検査では、胃カメラのように超音波検査器を飲み込んで、食道の側から心臓を観察することで体表面からの検査より詳細に弁機能の評価ができます。以前は弁膜症の手術適応を決定するのに心臓カテーテル検査を行っていましたが、最近は心エコー検査で手術適応を決定することもあります。
 一方、心雑音が聴取されなくても、心エコー検査によって生理的な血液の逆流や加齢に伴う軽度な弁の変化なども見つかるようになりました。このような軽症弁膜症は、治療の必要はありません。
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循環器内科部長 鷹野 譲先生
日本循環器学会認定専門医・日本心臓病学会特別正会員(FJCC)・日本心血管インターベンション治療学会認定専門医
JCHO星ヶ丘医療センター
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

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