心筋症とは、心臓の筋肉の細胞そのものが障害される疾患です。発症の仕方から特発性(原因不明)と2次性(発症の要因となる疾患がほかにある)に分けられますが、一般的に心筋症といった場合、特発性心筋症を指します。心筋が厚くなる肥大型心筋症と、心筋が薄くなり心臓が拡大する拡張型心筋症の大きく2種類あります。
特発性肥大型心筋症は、心臓の筋肉が分厚く肥大してくる疾患です。心筋肥大は認めますが、心臓の収縮機能としては比較的末期まで保たれるため、自覚症状は乏しく心電図異常などで見つかることも多い疾患です。肥大が進むと胸痛や不整脈が現れたり、末期になると心機能も低下し、心不全症状をきたします。
特発性拡張型心筋症は、心筋細胞が変性し心臓の収縮力が低下してくるのとともに、心臓の壁は薄くなり心臓が大きく拡張してくる疾患です。心機能低下とともに心不全症状が出現します。
特発性心筋症は、心筋変性が徐々に進行して心機能が低下していくにもかかわらず、疾患そのものを治療する方法はありません。投薬などでの心不全コントロールが困難になれば、心臓移植が検討されます。しかし、投薬などによって心不全に対して的確に治療を行うことで、病状の進行を抑え、普通の生活を送れるケースも多々あります。

…………………………

循環器内科部長 鷹野 譲先生

日本循環器学会認定専門医・日本心臓病学会特別正会員(FJCC)・日本心血管インターベンション治療学会認定専門医

JCHO星ヶ丘医療センター

枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

ページ上部に