6月に入り紫陽花が見頃の季節となりました。今回は肥大型心筋症の患者さんに行う特別なカテーテル治療についてお話します。
肥大型心筋症とは、遺伝子の異常により心臓の筋肉が過剰に肥大してしまう病気で、心電図と心臓エコー検査で診断がつきます。肥大の程度や部位によって予後が良いものから悪いものまで様々ですが、中でも厄介なのが左心室と右心室を隔てる壁である心室中隔といわれる部分が肥厚して左心室に突出し、その突出が大動脈の近くまで及び血液の通り道が狭められてしまう閉塞性肥大型心筋症の場合です。心臓に負担がかかるので労作時の息切れや胸痛、全身倦怠感が起きやすく、運が悪いと不整脈による突然死の危険性も。これを防ぐためにはカテーテル治療が最も有効です。突出した心臓の筋肉を養う血管にカテーテルを使ってエタノールを注入し、突出部位を壊死させ縮めてしまうことで血液の流れを改善させるのです。
この治療は約1時間程度で終了し、入院期間も数日で済むため体への負担が軽いことが魅力ですが、認定施設での実施に限定されています。当院はその認定施設となっていますのでいつでも治療可能となっています。

毅峰会 吉田病院(枚方市北中振3-8-14)
TEL 072-833-1831
循環器内科部長 木戸 淳道

京都府立医大医学部卒業
日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医・施設代表医