星降る丘から健康便り:「がん」と告げられたら 一人で抱えこまないで!

日本人の2人に1人が何らかの「がん」にかかっていると言われています。がんと告げられた後のストレスは人それぞれで、受ける衝撃の大きさが違います。
患者さんは、「家族に心配をかけたくない」「仕事は続けられるのだろうか」と一人で考え込み、「タバコもお酒も飲まなかったのに」「がん家系じゃないのに」と自分を責める方もいます。「気持ちの落ち込みが続く」「眠れない」「食欲がない」「集中力が低下する」という方もいます。でも、気持ちを立て直し、目の前の治療を受け、生活をしていかなければなりません。一人で抱え込まず、信頼できる人に相談し、心の負担を軽くしていくことが大切です。
また、治療前、治療中、治療が終わった後など、それぞれの時期で気持ちが不安定になることがありますが、それは通常の反応です。しかし、激しい落ち込みが毎日続いたり、日常生活に支障が続くと心にも体にも大きな負担がかかります。こうした強いストレスを受けると誰でもうつ状態になる可能性があります。うつ状態になると免疫の働きが低下し、がんの経過にも悪影響を及ぼします。できるだけ早く適切な心のケアを受けることが大切です。
最近は、心のケアを専門で診ている病院も少しずつ増えてます。気持ちの落ち込みが続く場合は、主治医に相談し、専門医を受診することが大切です。当院にもがん患者さんやご家族の心のケアを行う専門外来があります。決して一人で抱え込まず、いつでも相談してください。

がん性疼痛看護 認定看護師
山口 朋代さん

JCHO星ヶ丘医療センター
枚方市星丘4の8の1
TEL 072-840-2641

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