星降る丘から健康便り:「せん妄(もう)」とは何か?

 明けましておめでとうございます。今年も医療や健康増進等の情報発信に努めますので、皆様よろしくお願いします。今回は、「せん妄」についてのお話です。
 突然の入院や手術をされた場合、環境の変化がきっかけとなり、日にちや場所が分からないなど混乱や興奮したり、ぼんやりしたりする方がいます。このような場合、「せん妄」の可能性があります。突然の環境変化、高齢、睡眠不足による生活リズムの乱れ、発熱や痛み、心不全や呼吸不全などによる身体の変調、見えにくい、聞こえにくいといった感覚遮断などがせん妄の要因になります。
 せん妄の治療は、入院の契機となったケガや病気が原因のため、それらの治療を行うことがせん妄の改善につながります。興奮や混乱が著しい際は対処療法として薬物療法が行われることもあります。
 いつもと違う様子に不安になるご家族もおられますが、せん妄の期間は概ね数日~10日前後といわれており、認知症とは異なり、改善できることがほとんどです。入院生活中のせん妄の予防・改善には、いつもの生活が継続できるように入院前の日課(新聞を読むなど)を取り入れたり、いつも使用している時計を準備してもらったり、感覚遮断が起きないようにメガネや補聴器を使用することが必要です。
 ご家族からの安心できるような言葉かけでせん妄を改善できることも少なくありません。また過去にせん妄の経験のある方は入院時に医療者へ情報提供しておくことも大切です。

JCHO星ヶ丘医療センター
認知症看護 認定看護師 中野加代子さん

JCHO星ヶ丘医療センター
枚方市星丘4の8の1
TEL 072-840-2641

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