【星降る丘から健康便り】高血圧

2年以上にわたった連載も今回で最後になります。
長い間ありがとうございました。最後は星ヶ丘医療センターで教室を開いている「高血圧」についてお話しします。
 高血圧は日本全国で4000万人以上の患者さんがいて、国民病といわれています。しかも年齢とともに有病率が上がり、70歳以上では70〜80%もの人が高血圧です。ところが、これだけ患者がいるにもかかわらず治療を受けているのはその内の50〜60%、その結果きちんと血圧管理ができている人は30〜40%しかいません。思い当たる人はいませんか?
 ではなぜ、血圧を管理しないといけないのでしょうか。それは高血圧がサイレントキラー(静かな殺し屋)と呼ばれる病気だからです。血圧が高くても、今は何ともないかもしれませんが、放置していると心臓病や脳卒中など命に関わる合併症を引き起こすのが高血圧です。高血圧の基準は、病院の診察室で140-90mmHg 、家庭血圧で135ー85mmHg以上ですが、合併症は血圧が120ー80mmHgを越えると増加することが知られており、至適血圧は120-80mmHg以下といわれています。
 「高血圧教室」では、このような高血圧やそれに合併する疾患の話をしています。看護師さんや栄養士さんなどの話もあります。皆さんぜひ、お気軽にご参加ください(無料・終面参照)。
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循環器内科部長 鷹野 譲先生
日本循環器学会認定専門医・日本心臓病学会特別正会員(FJCC)・日本心血管インターベンション治療学会認定専門医
JCHO星ヶ丘医療センター
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

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