【星降る丘から健康便り】緩和ケアを知って上手に活用しよう

がんの診断や治療に伴って困っていらっしゃる方はいませんか?治療費はどのくらい必要か、期間はどのくらいか、副作用はどうか、仕事はやめないといけないか、死についてどう考えればよいかなど。
こんな時のために緩和ケアがあります。体の痛みだけでなく、治療によって起こる様々な問題や苦悩を和らげるケアで、その方らしく過ごしていただくことを目指します。診断された時から受けられますし、入院患者さんだけでなく通院中や在宅療養中の方や、ご家族やご遺族の方も受けることができます。
では、緩和ケアを利用するにはどうしたらよいでしょうか。
まずは、かかりつけ医師や看護師に緩和ケアを受けたいとお伝えください。当院にもありますが、がん拠点病院では相談窓口や専門のチームがあり、相談や支援を受けられます(詳しくは当院ホームページをご覧ください)。
痛みやそのほか、抱える問題は人それぞれ異なります。相談は、病気のこと、治療のことだけでなく色々なことに応じられますので、それぞれの専門スタッフと一緒に、より良い方法を考えていくことができます。具体的なケアや支援は、相談があって始まります。緩和ケアをうまく利用するコツは、体の症状だけでなく、具体的に困っていることを主治医、看護師に伝えるということです。
どうか皆さんやその大切な方々が、より苦痛が少なく、ご自分らしく過ごせるように、緩和ケアを上手に活用していただけると幸いです。

緩和ケア認定看護師:谷川 あづさ さん
JCHO星ヶ丘医療センター
枚方市星丘4の8の1
tel 072-840-2641

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