星降る丘から健康便り:エコノミークラス症候群予防のために

この度の新型コロナウイルス感染症で亡くなられた方、ご遺族に心からお悔やみを申し上げますとともに、現在闘病中の患者様、対応に当たられているすべての方に心よりお見舞いを申し上げます。
現在、大阪府では新型コロナウイルス感染者数の急速な増加により、不要不急の外出自粛が呼びかけられています。 コロナ禍において外出を控えることが多くなり、長時間いすに座っていて足を動かさないことはないでしょうか。また、食事や水分を十分に取らない状態になっていないでしょうか。
下肢へ巡った血液は下肢の筋肉を使い心臓へ戻ります。しかし、長時間座ったままでいると下肢の筋肉が使われないため、血液の流れが滞ります。その結果、足先から心臓に戻る血液の流れが悪くなり、血の固まり(血栓)が形成されやすくなります。血栓が血管の中を流れ、肺に詰まる状態を肺塞栓といい、命に関わることもあります。肺塞栓は通称エコノミークラス症候群と呼ばれます。食事や水分摂取量が減少し脱水傾向になることも、血栓形成につながります。
予防には、時々軽いストレッチや体操を行う、のどや舌が乾燥しないよう十分に水分を取る、ゆったりとした服装やベルトをきつく締めない、足の運動などがあります。足の運動はいすに座ったままでもできますので、ぜひ、実行してください。

座ったままできる足の運動
①足の指でグーパー
②足を上下につま先立ち
③かかとを床につけ、つま先を引き上げる
④足首を回す
⑤ふくらはぎを軽くもむ

JCHO星ヶ丘医療センター
皮膚・排泄ケア 認定看護師 石濵 慶子さん

枚方市星丘4の8の1
TEL 072-840-2641

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です