過活動膀胱について4 平成21年5月1日号

 今回は過活動膀胱に対する薬物療法についてのお話ですが、最近ではたくさんの薬が開発されています。これらは抗コリン薬という種類の薬で、基本的には膀胱の働きにかかわる自律神経の作用を調整するものです。
 現在わが国では5種類の薬を発売。どの薬も優れた効果が確認されています。一方、副作用についてもほぼ共通しています。多く見られる副作用として「口内乾燥」があります。これは、唾液の分泌が減少するために起こるもので、対策としては飴をなめたりガムをかむなどして唾液の分泌を促す方法が効果的です。特にレモンや梅など酸っぱい味のものがお勧めです。
 「口内乾燥」は、喉が渇く「口渇」とは異なり、水分を取っても解消されません。水分が尿になることで、逆に頻尿の原因となってしまいます。また、便秘気味の人が服用すると、便秘がひどくなる場合があり、注意が必要です。 更に緑内障を持っている人も、服用に際しては注意が必要です。この場合、同じ緑内障でも比較的珍しい「閉塞隅角型」が問題であり、多く見られる「開放隅角型」の場合は問題ありません。かかりつけの眼科の主治医に、自分はどちらの緑内障なのか尋ねてみてください。
 抗コリン薬は過活動膀胱に対しては大変よく効きますが、効果がありすぎると尿が出にくくなったり、残尿が増えてしまう場合があります。特に、前立腺肥大症を持っている男性の場合は注意が必要です。男性の過活動膀胱患者さんには、泌尿器科専門医を受診することをお勧めします。

泌尿器科部長 百瀬均院長 大山信雄先生
星ヶ丘厚生年金病院 
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

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