夜間頻尿その1 平成19年2月1日号

 普段の診療において、排尿に関する訴えの中で最も多いものは、「夜中に何回もトイレに起きるのがつらい」というものです。このような症状を専門的には「夜間頻尿」と呼びます。では、夜中に何回くらいトイレに起きると「夜間頻尿」に該当するのでしょうか?
 以前にマイライフ主催の講演会で参加者の皆様に尋ねたところ、多くの方が2回以上というお答えでした。面白いことに、一般開業医の先生方に同じ質問をした際にも、やはり2回以上という答えが最も多かったのです。
 しかし、泌尿器科の専門家の間では、夜間頻尿の定義は、「就寝後朝起きるまでの間に、1回以上排尿に起きなくてはならないという訴え」とされています。すなわちたとえ1回でも、排尿のために起きなくてはならないことが苦痛ならば、それはその人にとって一つの排尿症状であると考えなくてはならないのです。
 実際に、夜間に3回も4回もトイレに起きていても、あまり苦痛に思わない方もいれば、たった1回の排尿が苦になる方もいます。「夜間頻尿」という症状はトイレに行く回数で決まるのではなく、個人個人の苦痛の程度で決まるのです。
 では、「夜間頻尿」はなぜ生じるのでしょうか?その答えを導くためには、まず夜間睡眠中の排尿回数がどのような条件で決まるのか、という根本的なことから考えることが重要です。次回は、夜間頻尿を3つの原因に分けて解説し、さらに皆様が自分自身で簡単にその原因を調べることのできる方法を紹介しましょう。

泌尿器科部長 百瀬均院長 大山信雄先生
星ヶ丘厚生年金病院 
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

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