過活動膀胱について3 平成21年4月1日号

 今回は、尿意切迫感や頻尿、尿失禁からなる過活動膀胱という状態の治療についてお話します。治療の中心は薬物療法ですが、その前に自分一人でできる工夫があります。
 その一つは、水分摂取に関するものです。尿意切迫感や頻尿は困った症状ですが、特に問題となるのは外出時ではないでしょうか。そこで、あらかじめ予定が分かっている時は、外出数時間前から意識的に水分摂取を控えるようにすることで、外出時の症状が軽減されます。特にお茶やコーヒーなどの利尿作用のある飲み物は、要注意です。
 また、外出ルートが分かっている場合には、駅やデパートなどトイレが使用できる場所をチェックしておき、それらを利用して早めに計画的に排尿すると良いでしょう。最近はコンビニエンスストアでもトイレを借用できますね。更に、膀胱のある下腹部を冷やさないようにすることも、効果的な場合があります。使い捨てカイロを利用しても良いでしょう。
 もう一つ自分でできる治療法として、「膀胱訓練」があります。これは、排尿をできるだけ我慢して、たくさんの尿を膀胱にためる訓練を行う方法です。我慢できずに漏れてしまうと困るので、家に居る時に行うと良いでしょう。また、いつも排尿を我慢すると膀胱炎になってしまう危険があるので、訓練は1日に2回程度にしてください。我慢した後で排尿した時の尿量を計量カップなどで測定して、記録してみてください。
 徐々にためられる量が増えていくことで、効果を知ることができます。

泌尿器科部長 百瀬均院長 大山信雄先生
星ヶ丘厚生年金病院 
枚方市星ヶ丘4-8-1 TEL072-840-2641

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