星降る丘から健康便り:排便に関すること

 便意を感じてトイレに行くまで我慢できない、いつの間にか漏れていた、いきんでもうまく排出できないなど、排便で困っていることはありませんか。
 排便習慣には個人差が大きく、ご本人または介護者が「便秘している」と感じた際も、排便がない日が続いていることを示すのか、すっきり排泄できなかったことを示すのか、人により表現内容も様々です。
 便秘は医学的に「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。毎日排便がないから便秘というわけではなく、反対に毎日排便があっても残便感や腹部の張りが続くのは、良い排便習慣とは言えません。
 また、排便がない日が続いたあとに下痢をして一気に便が排出される。このような下痢と便秘を繰り返している状態も良い排便習慣とはいえません。
 単に下剤や整腸剤を飲んで対処するのではなく、食べた物が便として排出されるまでの過程の中で、どこに問題があるのかを考える必要があります。食事内容や水分摂取量などと、排便性状(硬さ・色・量など)や残便感、腹部の張りなどを記録しておくことをお勧めします。かかりつけ医に相談する際に必要な情報となります。
 便秘が続き腹部が張り食欲が落ちて体重減少がある、便に血液が混じっている、便秘が続き吐いてしまった、便秘が続きおなかが張って痛いといった症状の場合は、できるだけ早くかかりつけ医へご相談ください。
 当院では外科で対応いたします。

JCHO星ヶ丘医療センター
皮膚・排泄ケア 認定看護師 石濵 慶子さん

枚方市星丘4の8の1
TEL 072-840-2641

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